Story
ナイロビの街角に机と椅子を並べただけの売店で、いつものように仲間とムダ話をするケナ(サマンサ・ムガシア)。ここケニアでは普通の考え方なのだが、女性は働かず良い妻になればいいと言うブラックスタ(ネヴィル・ミサティ)や、ゲイの噂のある青年を嫌悪する友達に、ケナは違和感を覚えるようになっていた。仲間と別れたケナは、父親(ジミ・ガツ)が経営する雑貨店を手伝いに行く。両親が離婚し、父とは別々に暮らしていたが、国会議員選挙に出馬した父を応援はしていた。
仕事を終えて再び売店に立ち寄ったケナは、ゴシップが大好きな店主のアティム(ムトニ・ガテカ)から、父の再婚相手に男の子が生まれると聞いて動揺する。帰宅したケナは、自分の口からはとても母(ニニ・ワシェラ)には言えなかった。だが数日後、教会の礼拝で一同が顔を合わせてしまう。 もやもやした想いを抱えていたケナに、心躍る出会いが訪れる。父の対立候補オケミ(デニス・ムショカ)の娘ジキ(シェイラ・ムニヴァ)だ。ジキが友達とフザケてケナの父親の選挙ポスターをはがしたことから会話を交わすようになったのだが、虹色の髪にカラフルなファッションとメイクで、自由奔放にストリートで踊る彼女は輝いていた。 看護師になりたいという目標を打ち明けるケナを、「医者にもなれるのに」と励まし、大学へ行く前に「世界を見たい」と宣言するジキ。古いしきたりに縛られて生きたくないと意気投合したふたりは、「私たちは本物になろう」と誓い合うのだった。
数日後、遊園地へと繰り出したふたりは、離れ難く夜通し共に過ごすうちに、互いの恋心に気づき、口づけを交わす。だが、ケナは朝帰りの姿を見た父から、支援者の信頼を失うから、対立候補の娘とは付き合うなときつく言い渡される。
父の反対がなくとも、ケニアでは同性愛は違法だ。しかし、法律さえもふたりの燃え上がる想いを止めることはできない。ふたりは街の片隅に捨てられた廃車の中で、夢のような時間を過ごし、愛を深め合っていく。 そんななか、ジキの母親(パトリシア・アミラ)が、ふたりの本当の関係に気づき、ケナの母親に知らせて引き裂こうとする。ふたりは手に手を取って家を出るが、行くあてなどなかった。廃車へと逃げ込み、「どうするの?」「ふたりで暮らそう」と見つめ合ったその時、運命から現実を突きつけられたふたりは、本物の自分か、家族や友人、社会が望む自分か、厳しい選択を迫られる──。
Comment
しかし、そこに暮らす少女は
自分らしく生きるために
保守的な日常の中で戦う、
LGBTQということだけでなく
私たち、生き方の選択も
強く思う映画だった。
その中にあって、勇気と映像美の力で描き切った力作。
この映画を作り、発表した監督と演じ切った主演のふたり、
そしてチームに幸あれ。
嫌悪と憎しみの目を向けてきた感覚は一生忘れられない。
彼女たちの闘いを知ることは、私たちの足元を踏みしめるためにも必要だ。
人間は恐ろしい。それでも美しい。
スケボーとストリートファッションセンス!
監督が女性で、撮影監督と編集もなかなか良かったです!
これから、映画も女性のパワーを感じる2019年!
展開も早くて面白い! そして純粋な恋愛も描かれている。
ケナはクールなヘアスタイルで内に秘めている強さがあり、
ジキはカラフルなレインボーで明るく開放的!
メイクもアフリカンの色使いがとても刺激的!
それが何より意義のあることだと思います。
この物語を通して、多様性の重要さについて
考えるきっかけになることを、私たちは願っています。
Rafikiはケニアの人々、文化、音楽などをについて
多くのことを教えてくれる魅力的な映画です。
この映画から学ぶことはたくさんあります。
それは忍耐と受容の事です。日本で人気が出るといいです。
ラフィキによろしく。